都市と村

ソフィア近郊の小さな町バンキャは、気候療法とバルネオテラピーを融合させた人気のリゾート地です。軟水のおいしいミネラルウォーター、澄んだ空気、美しい自然が融合したこの地について、作家・劇作家のヨルダン・ラディチコフをはじめとする観光客からは「目には見えない空の井戸から天国の空気が湧き出ているようだ」と言われています。
ソフィアとその周辺では、合計75の鉱脈を持つ31の鉱床が発見されています。バンキャは、気候療法とバルネオセラピーを組み合わせたものを提供するリゾート地です。バンキャのミネラルウォーターは無色透明、無臭の軟水で、非常においしいです。泉温は36.5～37.2度で、多くの疾患に利用されています。

ブレズニクで暮らしていたトラキア人たちは長い間、この土地で重要な役割を担ってきました。現存する遺跡には、巨石記念物の井戸「Pusto Garlo」、中世の教会「聖ペトカ」、民族復興期の学校、Chernogorski修道院とBilin修道院、古い教会の遺跡、建築的・芸術的価値のある古い家屋などがあります。ブレズニクの千年の歴史とその遺産が、もし時の流れの影響を受けていなかったらどのようなものであったろうかと想像を巡らせるのも楽しいかもしれません。

ブルガリアの西端のZnepoleに位置するトルンは、Kraishteの中心地であり、山々が連なる場所です。国境近くに位置するこの小さな町は長い間、外部との交流が乏しかったため、美しい自然景観が保たれ、本物の伝統と文化が息づいています。近年では、その知られざる歴史、そして大自然が、ハイキングやサイクリング、エコツーリズムに最適な場所として注目されています。

ドラゴマンの誕生と発展は「Via Militaris」（軍用道路）、または「Trajan's Road」（トラヤヌスの道）と深い結びつきがあります。多くの歴史的記念物は中世以降のもので、その大半が貴重な絵画が飾られた古い教会です。現在この小さな国境の町は、Chepan山と、ブルガリア最大のカルスト地形のドラゴマン湿地の自然の美しさで観光客を魅了しています。

小さな町、スリヴニツァは、1885年のセルビア・ブルガリア戦争の舞台となった場所であり、新たなブルガリアの歴史の礎となっています。合計10の記念碑や博物館が、短いながらも壮大な出来事を思い起こさせ、この戦争やその他のあらゆる戦争で亡くなった人々に敬意を表し、栄光を称えています。

ペルニク も豊かな歴史を持ち、鉱山の伝統や中世のペルニク要塞、ブルガリアで最も見ごたえのあるカーニバルイベントとして有名な国際仮面舞踊フェスティバル「スルヴァ」の開催都市として知られています。ペルニク県の村々では、国際フェスティバル「スルヴァ」（仮面舞踊）の伝統を受け継いでおり、これはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

ボテフグラードには、町のシンボルである時計塔、ヴラチェシュ修道院、ブルガリアの精神にとって最も重要な人物の一人であるフリスト・ボテフにまつわる場所など、主に18世紀から19世紀の歴史的建造物があります。中世のBozhenichki Urvich要塞跡もすぐ近くにあります。 さらなる見どころとして、近隣のスタラ・プラニナ山でハイキングやサイクリングが楽しめるほか、Frog Marsh（カエル沼）などの自然名所もあります。

2500年の歴史を持つキュステンディルは、古代ローマ帝国の都市パウタリア、中世ブルガリアのヒサールラカ要塞、オスマン帝国時代の壮麗な建築物、民族復興期のモニュメントなど、様々な魅力に溢れています。キュステンディルは、ブルガリアで最も有名な温泉リゾートの一つであり、「ブルガリアの果樹園」と呼ばれる芸術と文化の街でもあります。

ソフィアはブルガリアの首都である、最大の都市です。古代トラキア人の居住地とローマ時代のセルディカ遺跡を受け継ぐソフィアは、建築、宗教、歴史的なモニュメントが数多く保存され、何世紀にもわたる歴史を感じさせてくれます。 豊かな文化、行事、ヨーロッパの大都市ならではの活気ある雰囲気、さまざまな宿泊施設は、多くの観光客を惹きつけています。ソフィアには主要な政府機関や銀行、企業の本社が集中しているため、ビジネスにも観光にも最適な場所です。

ラドミルは中世に、古くからあった集落を引き継いでできた町ですが、国家復興期には人々の意識や愛国心が高まりました。教会や学校が建設され、教会独立のための戦いが繰り広げられました。町の中心部には、この時代（18～19世紀）の建築物の数々が残されています。興味深いのは、17世紀に建てられた「Stoyova House」と、そこに展示されている民族学的資料で、この地方の伝統的な風習、衣服、工芸品、生産物などが紹介されています。